4/21(土)合奏指導の講習会
こんにちは。
指揮の伊藤篤司です。
(ひさびさの更新で恐縮です)
さて、この日は合奏指導の講習会に行ってきました。
三重県吹奏楽連盟の主催行事で、津の総合文化センターで行なわれました。
『三重県の中学・高校の(コンクールでの)成績を上げよう!』っていうのが趣旨なので、
主催者にしてみれば、風の谷のような楽団の指揮者は完全にターゲット外だったと思いますが・・・。最前列のど真ん中にドカンと座り、聴講して参りました。
講師は岡崎・光が丘女子高校の日野謙太郎という先生。
モデルバンドは四日市の内部中学校でした。
内部中学校の演奏は最初からすごく上手で高い完成度でした。大人っぽい演奏だし。「ここから何をどう上げていくんやろ??」っていうくらいに。
でもそれが、日野先生の指導で見違えるように洗練されてゆく。わずか100分足らずの間に、です。
どんな魔法を使ったのかというと、
それが魔法でもなんでもない、まったく普通のことでした。
1.フレーズ感を導き出す
2.場面ごとに音色・音量・ニュアンスに変化をつける
3.表拍は強く、裏拍は弱く
たったこの三点だけです。
(箇条書きにするとほんとに色気がないよなぁ・・・笑)
少しでも音楽やったことのある人なら『誰でも知ってるわ!』っていうくらい基本的なことだけですよね。
でも、その普通のことをやるのがスゴイんです。
よ~く演奏を聴けば、10でも20でもいくらでも課題を見つけることは出来ます。
しかしそこから「いま最も必要な1つ」に絞り込むのが実はたいへん難しい。
目の前の演奏者たちにとって「手を伸ばせば届く目標点」を「わかりやすい言葉」で、最も効率的な道すじを示す。しかも必ず、演奏者自身に考えさせる。
派手な棒を振るわけでもなく、ジョークで生徒の笑いをとるわけでもないんだよなぁ。
魔法があるなら、よっぽど魔法を覚えるほうが簡単だろうに。
いつも考えながら合奏をするってことに尽きますね。
時間はかかっても学んだことは何でも風の谷のレベルアップにつなげます!より音楽の高みへ。
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教材として使われてた、行進曲「よろこびへ歩きだせ」(作曲:土井康司)。
英国風で、ちょっとウォルトン?っぽくて。かっこいい曲でしたよ~。