↑これは「パート譜」です。
奏者一人ひとりが持っている楽譜です。
自分のパートのみが書かれているので、とても読みやすい。
ページをめくる回数も少なくて済みます。
しかし、吹奏楽の曲はだいたい30から40くらいのパートで構成されています。→フルスコア
バンド全体はどんな動きなのか、その中で自分のパートはどんな役割なのか(=主役?脇役?飾り?)、・・・パート譜だけから読み取るのはとても難しい。
・・・そこで、
同じ属性の楽器や近い音域のパートだけで集まってやるのが
セクション練習
です。(分奏とも言います。)
↑写真は木管セクションの様子。
「木管楽器」という、楽器の構造が似ているグループで集まっています。
ピッコロはフルートのオクターヴ上で同じ動きを。
フルートとクラリネットは5割くらい同じ動きです。
クラリネットとサックスも5割くらい同じ動きをしています。
木管楽器はとにかく細かい動きが多いので、指を回す!隣近所と動きを揃える!
・・・わりと「わちゃわちゃ」した忙しい練習になります。
↑この人は金管セクションリーダー(代行)の植田さん。
金管セクションは、縦の線(タイミング)を揃えることもそうですが、ハーモニーとかサウンド感が大事な要素です。
そして金管楽器は木管にくらべて体力の消耗が激しい楽器群なので、焦らず、じっくりと取り組む感じです。
トランペットにトロンボーン、ユーフォニウム。
ひとたび吹き鳴らせばとても大きい音がなりますが、もの静かな練習風景です。
そして、
セクション練習で自分の動きとグループの動きをだいたい掴んだら・・・
ここで合奏です。
合奏はパート数が多いのでとても華やかです。
しかし各グループで整理されてないと大洪水か台風みたいなグチャグチャな演奏になってしまいます。
下準備=セクション練習がとても重要なわけですね。
伊藤