本番2週間前

10月7日(金)の練習は

・おひさま
・千の風になって

の2曲でした。
「おひさま」は、NHK朝の連続テレビドラマ(今年9月放送終了)の「おひさま」の主題歌です。
企画の段階で、
「おじいさん・おばあさんたちができるだけご存知の曲を」
という思いで選んだ曲でした。
恐縮ながら、このテレビドラマは一度も観ることができなかったのですが、
やさしくてあたたかくて、まさにお日さまみたいにポカポカするメロディー。いい曲[emoji:e-68]
とても気に入っています。
・・・で、
いよいよ本番2週間前。
メンバーの士気も上がって充実の内容!!

・・・と行きたかったところですが、
そう毎回が上手くは運びません。
いろいろな課題が出てきます。
特に「おひさま」は本日で2回目の合奏練習でした。
1回目の合奏(←初見合奏という)は全員が真っ白な状態で同じスタートラインに立っているので、むしろ進めやすい。
でも2回目、3回目の合奏では一人ひとり出来ることに個人差が生まれます。
・スラスラ吹ける人
・まだ指がおぼつかない人
・曲のイメージを作りこんできた人
・どんな曲かまだわからない人
・・・いろいろですし、指揮者がそれを把握しきれません。
こういう段階の合奏練習はまさに脳みそフル回転[emoji:e-275]

「フルートはフレーズ感の取り方や語尾でつまずいている[emoji:v-356]」
「サックスは転調と音色感の選択[emoji:v-356]」
「クラは吹けているけど、せっかちな傾向あり。楽曲解釈が指揮者と違う[emoji:v-356]」
「トランペットはやや掴みが遅い[emoji:v-356]」
「本番2週間前。今日やるべきことは・・・?どこまでできる?」
「残り時間は・・・?」


等々。
そこで、

・want・・・やりたいこと
・can・・・できること
・must・・・やるべきこと

この3つが重なっている領域を探します。そこが練習の突破口。
ですので指揮者が事前にお勉強そして準備してきた合奏内容を変更することがあります。
この日も練習に来るまでは、

①コード進行を掴む。
②コード進行の中にあらわれる下降もしくは上昇するラインを見つける。
③コードにあらわれたラインとメロディーラインとの相関からフレーズ内のクライマックスポイントを見つける。
④歌的フレーズ感、ヴァイオリン的フレーズ感、ピアノ・ギター的フレーズ感、オルガン的フレーズ感。それぞれの特徴を感じ分ける。
⑤描かれた音符と楽器の選択から作・編曲者の意図を推測。場面ごとの適切な演じ分け方を探る。
⑥適切な音色選択、ダイナミクスコントロールとブレス位置を見つける。

(↑小難しいでしょ?僕、楽団で浮いてるんです[emoji:e-252])
という合奏内容を考えてきましたが、99%はそのまま家に持ち帰ることに。
まぁ、そんなとこです(笑)
でもね。「思い通りにならない=ダメなこと」 では全然無いんですよ。
指揮者一人の想像力なんかよりも、奏者のそのままの素材のほうが数倍面白いことなんかザラですし。現場では柔軟にいかないと。
とくに、何年も続ける楽団ならね。


来週もがんばるさー[emoji:e-247]

[emoji:e-69]伊藤[emoji:e-69]