第13回演奏会

演奏会が終わり、夏が終わろうとしています。

9月1日(日)開演14:00
四日市 風の谷ウィンドアンサンブル第13回演奏会
お越し頂いた皆様、ご来場ありがとうございました。
演奏会は夢のような時間で、あっという間でした。
アンケートにも、本当にたくさんの人にご協力頂きました。

頂いた嬉しいメッセージ・貴重なご意見を参考にしながら、
来年、また想いが伝わる演奏会が出来るように、
これから一年、風の谷は活動して参ります!
第2部は、新美南吉の「手袋を買いに」を野呂明良さんの語りと音楽でお送りしました。
曲は、この夏の演奏会に向けて、作曲家 福島弘和氏に依頼し作曲して頂いたものです。
次男である南吉の本名は正八であり、長男と同じ名前であったとのことです。長男は明治45年3月に生まれ、翌月の4月に亡くなっています。
母親を病気で亡くしており、父親は再婚し、その後南吉が8歳の頃に離婚しています。
このころ、南吉は田舎のおじいさんの家にあずけられたのです。のちに「あんな寂しさは、現在のぼくは、なかなか味わえません」と書いています。
人間不信の母親と、人間肯定の子ぎつねの問題は、南吉自身の、終生の内面抗争であったのでしょう。
そういう疑惑感があっても、真の母子の愛情関係は、人間も動物も変わりはない。そのこと南吉は子守唄をうたう人間母子によって代弁させています。
演奏しているとき、雪の場面も、親子の会話の場面も、南吉の様々な想いが伝わってくるような気がしました。